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■ 市民普請とは
『市民が主導的な役割を果たしながら、地域を豊かにするために実践する公共のための取り組み』それが“市民普請”です。まちづくり、みちづくり、川や湿地・里山・里海の再生等、地域の防災計画の立案等、市民普請の対象は多岐にわたります。
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■ プロジェクト略歴
2013.6.18 「市民普請大賞」に関する
ワークショップ開催2014.1.20 「市民普請大賞」募集開始 2014.8.23・24 一次選考会 2014.10.11 最終選考会 2014.11.21 表彰式 ■ プロジェクトメンバー
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市民普請大賞に関するワークショップ開催報告
2013年6月18日(火)
土木学会講堂
- 6月18日市民普請大賞ワークショップを開催しました。市民普請とは、市民が主導的に行う公共事業であり、地域の履歴や実情にあったきめ細かな地域づくりを行う役割を担っています。
土木学会100周年実行委員会では、学会として市民普請を応援するための一つの方法として〈大賞〉を創設し、思いも寄らない素晴らしい市民普請に敬意を表し、賞を贈ろうと考えています。
本ワークショップは、大賞の在り方、こらから市民普請を社会に浸透させるための方法等についてアイディアを出し合い、今後の学会活動に反映することを目的としました。
ワークショップの結果についてはこちらにまとめております【PDF/1.8MB】。どうぞご覧ください。
(萱場祐一 市民普請大賞PJリーダー)
当日は、100周年事業実行委員長の東京大学 藤野先生、100周年記念事業夢のT&Iコンテスト準備委員長の京都大学 宮川先生、土木学会 大西専務理事からも貴重なコメントを頂きました。日経コンストラクションの取材も入り、ケンプラッツに掲載されました。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20130620/620870/
(高橋薫 市民交流部会)
「市民普請大賞」取組み 募集のご案内
2014年1月20日(月)から6月27日(金)まで
ところが、明治期になると納税がそれまでの物納や労役から金納に改められ、公共施設の整備・管理は民衆の労役提供による普請から税金による公共事業になり、民衆が直接関わることが少なくなりました。このため、公共施設は身近な存在であるにもかかわらず私たちの意識から離れた存在になってしまいました。
このような中でも、市民がかつての普請を彷彿とさせるような公共施設の維持管理などに関する活動を行っていることが全国各地で報告、報道されています。
土木学会は、私たちの暮らしに不可欠な公共施設を身近なものにするこのような活動を賞揚するため、この度、「市民普請大賞」を創設しました。本大賞では、全国から市民普請に係わる様々な取り組みを紹介してもらい、市民普請の可能性について議論し、優れた取り組みを顕彰します。
- ◆応募対象:市民主導で、地域を豊かにする公共のための取り組みであれば対象となります。
「ものづくり」に係わる取り組みだけでなく、地域がよくなるための計画づくり、
合意形成のプロセス等、幅広い観点から応募して下さい。 - ◆応募資格:応募対象となる取り組みを実施した市民団体、NPO等に加えて行政、企業、各種団体等も含まれます。この場合、市民団体・NPO等が主導的に行っていることが条件となります。
- ◆応募方法:応募用紙をダウンロードし、必要事項を記入の上、土木学会に提出して下さい
【応募用紙はこちら(DOCX/22KB)(PDF/328KB)(DOC/85KB)】
募集用配布物
「市民普請大賞」一次選考会(8/23・24)
発表33団体が決定しました!
2015年8月23日(土)?24日(日)
公益社団法人 土木学会 講堂
公益社団法人 土木学会(所在地:東京都新宿区、会長:磯部 雅彦)は、土木学会100周年記念事業の一環である「市民普請大賞」第一次選考会の発表団体を決定しました。
市民普請大賞は、『市民が主導的な役割を果たしながら、地域を豊かにするために実践する公共のための取り組み』を顕彰するもので、2014年1月20日(月)から6月27日(金)にかけて公募しましたところ、78団体からの応募がありました。この中から、2014年8月23日(土)?24日(日)に開催される「一次選考会」での発表団体の予備選考を行い、33団体を決定しました。
【市民普請大賞の審査概要】
公募に対し、街づくり、河川、道路、港湾、公園、環境保全、農業など、多岐にわたる分野から78団体の応募がありました。この中から、市民普請大賞幹事会による予備選考を経て、33団体が一次選考会に進むことになりました。
一次選考会は、2日間にわたり開催しますが、団体によるプレゼンテーションだけでなく、参加者全体による公開討論や投票、「市民普請」の意義を考えるパネルディスカッションなども行い、「市民普請」を世の中に浸透させる取り組みとして執り行います。
【第一次選考会の内容】
8月23日(土)桑子敏雄 一次選考委員長あいさつ、33団体によるプレゼンテーション、審査委員および参加団体による初回投票、総括、交流会(33団体による1分間プレゼン・ロビー活動など)
8月24日(日)交流会でのアピールを受けた第2回投票、審査員と発表団体との公開討論、「市民普請とは?」のパネルディスカッション、総括討論(最終選考)
資料ダウンロード:
事務局:
公益社団法人 土木学会 事務局 技術推進機構 工藤 修裕
e-mail: inf@jsce.or.jp TEL: 03-3355-3435
〒160-0004 東京都新宿区四谷一丁目(外濠公園内)
「市民普請大賞」最終選考
グランプリ1件、準グランプリ2件など各賞が選出されました
2014年10月11日(土)
日本科学未来館
- 最終選考(選考委員長:日本科学未来館館長・毛利衛氏)は10月11日に日本科学未来館において開催された。一次選考同様3分間のプレゼンテーションを行い、最終選考委員の合議制によってグランプリ1件、準グランプリ2件を選出した。選考結果を表1に示す。グランプリに輝いたのは特定非営利活動法人グラウンドワーク三島で、取組分野が総合的、ビジネスや雇用創出、観光客増加など地域活性化に大きく貢献するなど市民普請の模範となる団体として選ばれた。準グランプリのNPO法人・道普請人は日本の伝統的な道普請を国際展開しているという点で、そして京都府立宮津高等学校建築科は高校生という次代の担い手への継承という点で評価され、選定された。
公開討論の様子
市民普請大賞のこれから
「市民普請」ーその言葉も概念も普及途上にある。土木学会では、市民普請の社会的役割の拡充がこれからの日本の社会資本整備の中で重要と考えている。このため、「市民普請大賞」も100周年の1事業で終わらせることなく、今後も継続することにより「市民普請」が市民権を獲得できるよう努力を行っていきたいと考えている。また、このような企画に加えて、「市民普請」について様々な分野の方々との横断的な議論を行う機会を設け、市民普請の役割、実践方法、課題、学会としてのサポートの方法等についてより具体的な議論を行い、方向性を示していきたいと考えている。「市民普請大賞」表彰式
グランプリ1件、準グランプリ2件など各賞が選出されました
2014年11月21日(土)
100周年記念式典会場
表彰式当日は平日しかも3連休前の金曜日にもかかわらず、学校・職場を休んで参加していただいた受賞者およびご家族の皆様に御礼を申し上げたい。受賞者・同伴のご家族には記念祝賀会にも参加していただいた。楽しんでいただき帰路につかれるのを見て、コンテスト関係者として感無量であった。
毛利衛委員長のビデオメッセージ
選考委員長 毛利衛氏(日本科学未来館館長)- 皆さんこんにちは。日本科学未来館館長の毛利衛です。
土木学会創立100周年。誠におめでとうございます。
私たちは過去から「土木」という科学技術を発展させて文明を興し、社会を築いてきました。今では宇宙にまで広がり、6人の宇宙飛行士が90分で地球を一周する国際宇宙ステーションの中でいつも仕事ができるようになりました。しかし、この小さくなった地球で、私たち人類は未来に向けて「土木」を使ってどのように進んでいけばよいのでしょうか。
土木が描く未来について考えるのは専門家だけの仕事ではありません。今や多くの人々が描く夢をもとに、専門家とともに明日の地球環境を作っていくことが必要な新しい時代になりました。
今回、土木学会では創立100周年を記念して、一般の方々と専門家が一緒になって土木の未来を考えるコンテストを企画してくれました。この先進的な取り組みに敬意を表するとともに、選考委員長として関われたことを大変光栄に思っています。
選考の結果、最終的には15チームを選ばせていただきましたが、今回のコンテストにご参加いただいたすべての皆さんの努力と熱意に、敬意と感謝を表したいと思います。
少しでも多くの人々の知恵で、私たち人類が今後もこの地球上で豊かに暮らしていくための重要な文化の一つとして、「土木」が今後も発展していくことを期待しています。
プロジェクトメンバー:
準備委員会 | 委員長 | 桑子敏雄 | 一次選考委員 | 委員長 | 桑子敏雄 |
幹事 | 萱場祐一 | 池辺靖 | |||
椛木洋子 | 石田東生 | ||||
島谷幸宏 | 大西博文 | ||||
瀬尾弘美 | 椛木洋子 | ||||
高橋薫 | 島谷幸宏 | ||||
溝口伸一 | 田村秀夫 | ||||
吉冨友恭 | 森山奈美 | ||||
山道省三 | |||||
事務局 | 工藤修裕 |