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■ 日時
- 2014年7月
- 3日10時~
4日
5日
6日~18時
■ 会場
札幌駅前通り地下歩行空間 (チ・カ・ホ)
■ プログラム
□土木エンジニアHANDS+EYES
北海道エリアを中心に東北3県からあわせて21の事例を展示したパネル展
□北海道選奨土木遺産
北海道支部から6の事例を展示したパネル展
■ 後援
北海道開発局、寒地土木研究所、北海道、札幌市、北海道土木技術会
※札幌国際芸術祭2014連携事業 -
■ 概略
2014年11月24日、公益社団法人土木学会は創立100周年を迎えました。土木学会では、土木の魅力、土木の範囲の広さや奥深さを皆様に実感していただくことを目的に、全国巡回展『土木コレクションHANDS&EYES』を開催し、土木界が保有する歴史的資料、土木施設等の図面、模型など、普段目にすることができない各種コレクションを全国各地でご覧いただきました。ここでは、その中から「土木コレクション2014in札幌」の様子を紹介します。
■ 告知物
「土木コレクション2014in札幌」展示内容
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展示したパネルは、北海道に関する土木コレクションパネルの他、東北3県のコレクションパネル、北海道の選奨土木遺産パネルです。東側会場には「北海道HANDS」を、西側会場には、「北海道EYES」「東北コレクション」「北海道選奨土木遺産パネル」を展示するレイアウトにしました。なお、全パネルの詳細については土木コレクションHPをご覧下さい。
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土木コレクションHANDS+EYES/展示パネル一覧
- ►北海道エリアHANDS
札幌市都市計画、帯広市都市計画、函館水道事業、奥沢水源地水道施設、旭橋、旧士幌線コンクリートアーチ橋梁群、宗谷線鉄道防雪林 深川林地、幌内鉄道、青函トンネル、石狩川生振捷水路、函館港改良工事、小樽港築港事業、稚内港北防波堤ドーム - ►東北エリア コレクション
釜石線達曽部橋梁・宮守川橋梁、木野部海岸、藤倉水源地、三本木原開拓、大湊第一水源地堰堤 - ►北海道エリア EYES
モエレ沼公園、岩見沢複合駅舎、札幌市北3条広場 - ►北海道エリア 選奨土木遺産
十勝川千代田堰堤、千歳川の王子製紙水力発電施設群、夕張川新水路、創成橋、張碓橋、岡山橋
- ►北海道エリアHANDS
HANDSパネルの一例:幌内鉄道
土木コレクション2014in札幌 開催レポート
土木コレクション2014in札幌の会場は、JR札幌駅と地下鉄大通駅とを結ぶ地下歩行空間「チ・カ・ホ」です。朝夕の通勤時間帯はもとより、買い物客や観光客など様々な人々が常時行き交い、曜日時間を問わず賑わいを見せています。4日間にわたり開催した土木コレクションについて、当日の様子を各担当者にレポートしてもらいました。
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■開催レポート① 7月3日(木)
大学生と思われる観覧者から、「今はパソコンがあるので、パネルにあるような図面はもう描かれないのですよね?」と聞かれたので、“確かに手で図面を描くことはなくなったが基本紙ベースで出力された図面を見ながら構造物は造られるし、図面の雰囲気は今もこれと大して変わりませんよ”と答えました。回答が的を得ていたかどうかはともかく、その方はその後もHANDSのパネルをじっと観ていました。学生などの若い方をターゲットにした広報などをうまくやれば、潜在しているものを引き出す余地がまだまだあると感じました。
開催準備が整った東側会場
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■開催レポート② 7月4日(金)
平日だったため、立ち止まって観覧するのはお年寄りや主婦の方を多く見受けました。現在住んでいる場所や昔住んでいた場所の付近のものに興味を示される方がおり、「懐かしい」といった感想を述べられた方がおられました。熱心な観覧者の中には、担当スタッフに質問される方もおられ、主にパネルの構造物の具体的な場所を訪ねる質問を多くいただきました。
会場となった地下歩行空間の賑わい
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■開催レポート③ 7月5日(土)
朝の人通りは平日の方が多いように思いましたが、昼に近づくにつれて、通行量が多くなってきました。見学者の中には、平日と異なった点として、関係者のフェイスブックなどで開催を知ったと思われる方々が、多くおられるように見受けられました。
この日は磯部土木学会会長が来場して、委員長、幹事長、高橋世話役幹事等で対応しご説明をしました。会長は、港関係のうちでも小樽港のパネルが広井勇が高知出身との事もあって、もっとも感慨深いとの事でしたので、そのパネルの前で記念撮影をさせていただきました。
熱心にパネルに見入る学生
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■開催レポート④ 7月6日(日)
観覧者の様子は、午前中に比較して午後の方が、パネルをじっくり観覧していく方々が多かったように見受けられました。印象的だったのは女性の観覧者が多かったことで、例えばデザイン関係の職場に勤めている方は、パンフレット類も熱心に集められていました。
選奨土木遺産パネルに関しては、開催地である札幌近郊のものも多かったためか、懐かしんで眺められていく方々が多く見受けられました。中には地元の橋にまつわる思い出を涙ながらに聞かせてくれる方もおり、幹事としても大変嬉しい気持ちになりました。 -
西側会場でパネルを眺める方々
北海道の選奨土木遺産パネルの展示状況
開催報告(観覧者数、報道)
■観覧者数について
1日約5~8万人の通行量があるとされる「チカホ」は、札幌市中心街の一大通行帯であるため、観覧者数を長時間にわたり正確に計測することは困難と思われました。そこで今回は、①平日祝日の通行者数公表値と当日の通行量実測値に基づき、土木コレクション開催日の当日通行者数を推定し、②当日通行者のうち、東西各会場でどれくらいの方々が観覧したのかを示す観覧者率を算出することで、東西各会場の当日観覧者数を推定しました。
表は観覧者数の集計結果です。期間中4日間(7/3~6の7:00~19:00)のチカホ通行量を約20万人と推定し、そのうち、東・西2会場を合わせて延べ約1万人余りが足を止めてパネルを観覧したものと推計されます。
表 観覧者数の集計結果
月日 | 7/3(木) | 7/4(金) | 7/5(土) | 7/6(日) | 期間合計 |
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当日通行料 (推定値) | 54,600 | 56,000 | 46,700 | 41,800 | 199,100 |
観覧者数 (推定値) | 2,600 | 3,240 | 1,870 | 2,960 | 10,670 |
アンケート 集票数 | 233 | 259 | 227 | 184 | 903 |
■マスコミ報道
各社新聞記事にて、土木コレクションの企画告知および紹介記事が掲載されました。また、HTB(北海道テレビ放送)のニュース報道にて、展示会の模様が放送されました。
担当スタッフ
北海道支部では、100周年記念事業の推進にあたり、支部活性化検討メンバーを中心に会員から有志を募り、支部における100周年記念事業の実施に向けて、企画・準備・運営を担う特命チーム(支部100周年チーム)を結成しました。
100周年チームは太田支部長以下事務局を含む18名のスタッフで構成され、企画検討段階からの協議を行いました。また、土木コレクションの具体的な準備・当日オペレーション等の実働にはメンバーから4名を配置し、事務局長、幹事長と協働して当たったほか、北海道支部の5部会から延べ16名、アンケートスタッフ延べ16名も、スタッフとして参加いただきました。
100周年チーム:H26年度 100周年記念事業実行メンバー北海道支部担当幹事
北海道支部 | 100周年チーム | 氏 名 | 所 属 |
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支部長 | 活性化メンバー | 太田 祐司 | (株)ドーコン交通事業本部 |
幹事長 | 活性化メンバー | 羽二生 望 | (株)ドーコン技術情報部 |
副幹事長 | 活性化メンバー | 南部 泰臟 | 北海道建設部土木局 河川砂防課 |
前幹事長 | 活性化メンバー | 有村 幹治 | 室蘭工業大学大学院工学研究科 |
活性化メンバー | 高松 康廣 | 札幌市中央区 区長 | |
広報幹事 | 土木コレクション | 原口 征人 | 一社)北海道開発技術センター |
土木コレクション | 岩田 圭佑 | (独)土木研究所寒地土木研究所地域景観ユニット | |
土木コレクション | 河合 孝治 | 株式会社クマシロシステム設計 | |
土木コレクション | 小柳 毅 | 岩田地崎建設株式会社 営業推進本部 | |
どぼくカフェ | 及川 宏之 | (株)ドーコン交通部 | |
どぼくカフェ | 大井 元揮 | 一社)北海道開発技術センター | |
講演幹事 | どぼくカフェ | 高橋 尚人 | (独)土木研究所寒地土木研究所寒地交通チーム |
どぼくカフェ | 吉田 安範 | 北海道建設部建設政策局 建設政策課 | |
交流サロン | 古屋 温美 | 室蘭工業大学地域協同研究開発センター | |
交流サロン | 山田 菊子 | 東京工業大学理工学研究科土木工学専攻(朝倉研究室) | |
交流サロン | 田口 伸吾 | 大林・佐藤・荒井JV 北電石狩JV作業所 | |
事務局長 | 交流サロン | 谷澤 清治 | 土木学会北海道支部 |
事務局 | 交流サロン | 林 美和子 | 土木学会北海道支部 |